Q.高齢でも妊娠できますか？ - 不妊治療のQ&Aブログ

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こんにちは。先日、春一番が吹きましたね。春の予感というのは、いつになっても嬉しいものです。

さて、今日は「高齢でも妊娠できますか？」というご質問にお答えします。

近年は女性の社会進出が進み、初婚年齢や、妊娠を希望する方の年齢が高くなってきました。しかし、率直に申し上げますと、高齢になればなるほど妊娠の確率は下がっていきます。

女性の体は20代〜35歳くらいまでが、もっとも妊娠しやすく出産のリスクも低い状態になるようにできています。したがって、妊娠率も20代なかばをピークにして、30代の前半まではあまり変わりませんが、30代後半になると半減します。とくに38歳以上の妊娠率はぐんと低下して、40歳以上になるとさらに低下します。

高齢になればなるほど妊娠しにくくなる…この事実は、どうしても変えられないことです。ですので、高齢で妊娠を望まれる方はそれを納得したうえで、前向きに、焦らず、一歩ずつ不妊治療に取り組むしかありません。大切なのは医師とよく話し合いそのとき最適な治療を進めていくこと、お互いを思いやりながら夫婦で協力しあうこと、仮に残念な結果になってもご自身を責めないことです。

一概には言えませんが、目安としては45〜46歳くらいまでを不妊治療の区切りとしてお考えいただくとよろしいかと思います。

文責：松本和紀（松本レディースクリニック不妊センター院長）

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