Q.赤ちゃんがほしい! 何から始めればいい?
赤ちゃんがほしいけれど、なかなか授からない。もしかして不妊症なのではないか…?
そう考え始めた方は、きっと大変不安な気持ちを抱えておられることと思います。ここでは、「赤ちゃんがほしい!」と思ったら、まずは何をしたら良いのかをご説明いたします。
■「不妊症」とはどういう状態?
そもそも不妊症とは、どのような状態を指すのでしょうか。
不妊症は、「生殖年齢に達したカップルが結婚後に正常な性生活をおくり、避妊をしていないのに一年が経過しても妊娠しない」場合をいいます。
統計的には、健康な男女が結婚して通常の性生活をおくると、結婚後1年以内には約80%、2年以内に約90%が妊娠します。もし「不妊症かもしれない」と思い、「赤ちゃんがほしい」と考えている場合は、早めに婦人科を受診することをオススメします。
というのも、現代社会では、女性の社会進出も進み、「赤ちゃんがほしい」と思う年齢も高くなってきています。しかし身体的には「生殖年齢」と呼ばれる、妊娠しやすく出産のリスクも低い年齢というのがあるのです。妊活を始めるのであれば、早ければ早いほど良いということを念頭に置いておいてください。
■まずは検査から
「不妊症」の原因は人によってさまざまです。妊娠にいたるまでのメカニズムの、どこかひとつでもうまく行っていなければ、妊娠には至りません。まずは、どこに原因があるのかを、「ルーチン検査」によってひとつひとつ調べていくところから始めます。
<ルーチン検査とは?>
「ルーチン検査」は、一言で言えば「あら探しの期間」。検査内容には、
・基礎体温表作成
・ホルモン測定(採血)
・経膣超音波による卵胞径の測定や、子宮内膜の厚さの測定(同時に子宮筋腫、卵巣のう腫、子宮内膜症、子宮奇形の有無などをチェック)
・頸管粘液の検査
・フーナーテスト
・子宮卵管造影検査
・精子検査
などがあります。月経周期にそっておこなっていくため、最短でも約一ヶ月半の期間を要します。
<妊活検査パック>
当院では、「専門的な検査はまだ考えていないけれど、自分の体について少し検査をしてみたい」と考えている方に向けて、「妊活検査パック」というものをご用意しております。
3回の来院の中で、ホルモンや卵巣の状態を見ていきます。ホルモンの採血をすることによって、卵巣機能の低下、卵胞の発育不全、排卵障害、卵巣の予備能がわかります。
また、超音波検査により子宮や卵巣を調べます。結果については郵送でも、来院でのご説明でもご希望に応じて承っております。
妊活の第一歩として、まずはこういった手軽なものから利用していただくのもよろしいかと思います。
■勉強も第一歩
不妊治療を始める前には、ぜひ患者さまも妊娠のしくみについて勉強なさってください。妊娠のしくみは複雑です。月経や妊娠のしくみがしっかりわかっていれば、不妊症の検査で何を調べているのか、どこに問題があって、そのためにどんな治療が必要とされるのか、医師の説明がすんなり理解できるようになるでしょう。
このブログも患者さまの疑問にお答えするべく立ち上げたものですが、当院ホームページにも不妊症についての情報がまとまっていますから、ぜひ目を通してください。
▶︎不妊治療について(松本レディースクリニック 不妊センター ホームページ内)
また、当院では「妊活セミナー」や「IVF教室(体外受精教室)」といった説明会を開催し、疑問や不安を解消した上で治療を進めていけるよう準備しておりますので、興味をお持ちの方はぜひ参加をご検討ください。
文責:松本和紀(松本レディースクリニック 不妊センター 院長)
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松本レディースクリニック 不妊センター
〒170-0013
東京都豊島区東池袋2-60-3 グレイスロータリービル1F
Tel 03-5958-5633 / Fax 03-5958-5635
<初診のご案内>
当院は予約制ではありませんので、初診をご希望の方は直接のご来院をお願いいたします。初診の方の受付時間は、
平日 午前 8:00〜12:00、午後 14:30〜18:00
土曜日 午前 8:00〜11:00、午後 13:45〜15:00
です。
初診の流れなどの詳細はこちらからご確認ください。
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