不妊治療のQ&Aブログ

by 松本レディースクリニック 不妊センター

患者様からのお便り紹介2

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本日は、Q&Aブログから趣向を変えて、患者様からのお便りをご紹介します。

子宮口が堅く開ききらず、胎児ひん脈になりつつあったので、結果的に帝王切開になってしまいましたが、母子共に健康で出産を終えることができました。

その後の経過も良く、ミルクをよく飲み、よく眠り、今のところ大変順調に育っていると感じます。

長期に渡り、治療を続けて頂けた皆様の支えのおかげで、今の幸せがあると思っています。

本当にありがとうございました。

(Iさんより)

このように患者様からのお声を寄せていただくことはスタッフ一同何よりの喜びです。

みなさまにお力添えができるよう、今後も尽力してまいります。不安なことや疑問点があれば、どうぞお気軽にお声かけくださいませ。

 

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松本レディースクリニック 不妊センター

〒170-0013 東京都豊島区東池袋2-60-3 グレイスロータリービル1F

Tel 03-5958-5633 / Fax 03-5958-5635

<初診のご案内>

当院は予約制ではありませんので、初診をご希望の方は直接のご来院をお願いいたします。 初診の方の受付時間は、

平日 午前 8:00〜12:00、午後 14:30〜18:00

土曜日 午前 8:00〜11:00、午後 13:45〜15:00

です。初診の流れなどの詳細はこちらからご確認ください。 //////////////////////////////////////////////////////////////////////

 

                             

 

Q. 特定不妊治療費助成制度について教えてください。

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A.不妊治療にまつわる助成制度には、「不妊検査助成制度」や「特定不妊治療費助成制度」があり、各地域によりそれぞれ内容が少しずつ異なります。

今回は、東京都における「特定不妊治療費助成制度」について解説いたします。

 

▼「不妊検査助成制度」についてはこちら

matsumotoladiesclinic.hateblo.jp

 

特定不妊治療費助成制度とは?

不妊検査助成制度と根本的に違うのは、高度生殖医療の治療を受けられた方を対象とした助成金制度であることです。高度生殖医療とは、体外受精もしくは顕微授精を指します。

 

ここで間違えやすいのが、人工授精は高度生殖医療ではないので、対象にはならないということです。こちらは、不妊検査助成制度の対象範囲内です。

 

この制度は、「採卵をすること」が大前提となります。

ただし、採卵へ向けて排卵誘発している途中で、なんらかの理由により治療を中止した場合は対象となりません。採卵処置をしても卵が採れなかった場合は対象となります。

 

他には、収入制限があること、奥様の年齢によって申請回数の制限があること、治療内容により支給金額に差があるということ、領収書のコピーが必要であることなどが挙げられます。

 

助成金の内容

金額は初めてに限り、30万円を上限に助成されます。その後の治療については25万~7万5千円と治療内容で大きく変わってきます。

このあたりは年度により少しずつ変わる部分なので、各自治体のホームページなどの記載をよく確認することをお勧めいたします。 

また、東京都からの助成の他に都内では区、市が助成しているところもあります。東京都からの助成金を受けて、更に区から助成金を受け取ることが可能です。

ただし、23区の中でも制度があるところとないところがあるので、住民票のある自治体にご確認くださいね。

 

助成金の申請方法

申請には数種類の書類を提出するのですが、クリニックで記載する書類は特定不妊治療費助成事業受診証明書の1枚のみです。

治療が終わらなければ記載はできないので、採卵→胚凍結→融解胚移植(胚凍結せず新鮮胚移植)→妊娠判定とすべてが終了した時点で初めて記載可能となります。

妊娠判定が終了の目安となります。ただし、採卵しても移植にいたらなかった場合(卵が採れなかった、受精しなかった等)は、その時点で終了となり記載可能です。

記載には時間がかかります。当院では1週間程度のお時間をいただいています。記載のための日数などはクリニックによりますので、各自確認してください。

 

こちらの制度も上手に利用して、治療に役立ててくださいね。

 

患者様からのお便り紹介1

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本日は、Q&Aブログから趣向を変えて、患者様からのお便りをご紹介します。

 

2018年3月6日 3758gの大きな元気な男の子を無事出産する事ができました。

とても怖がりなため、体外受精をおこないたいけれどなかなか前へ進めずにいましたが、松本レディースクリニックのみなさまがいつも温かく私の気持ちを聞いてくれ、はげましてくださったため、ステップアップすることができ、こうして授かることができたと、とても感謝しております。

こんな幸せな日が来るとは・・・。

子供がとてもかわいくてたまりません。

本当にありがとうございます。

松本レディースクリニックさんを選んで、本当によかったです。

 

 

Sさん、温かいお便りをお寄せくださりありがとうございます。Sさんの頑張りにお力添えできたこと、スタッフ一同とても嬉しく誇らしく思います。 

このように患者様から喜びの声が届くことは私たちの何よりの喜びです。今後も、患者様に寄り添ったお手伝いができるよう尽力してまいります。

Q. 夫が忙しく、AIH(人工授精)の日程を組むのが難しいのですが?

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Q. タイミングから人工授精にステップアップしたいと考えていますが、排卵日に合わせて朝精子をとって持って行く、となると、夫の都合を合わせるのが難しいです。

 

A. 人工授精精子は、凍結保存することができます。ですので、排卵日に関わらず、ご都合のよい日に精子をお持ちいただいて、凍結処理をおこない保管しておく。その後、排卵日に合わせて奥様のみご来院頂いて、保管しておいた精子を融解して人工授精をおこなう、という方法があります。

 

精子の凍結について

凍結の方法については、まず初めに、通常の人工授精の場合と同様に遠心処理をおこない、痛みや感染のリスクともなる不要物を除去し、運動性の高い良好精子を選別して濃縮します。

通常の凍結において細胞が死んでしまう要因は、細胞内の水分が氷となり体積が増大し、細胞が破壊されてしまうためです。精子を凍結する際は、この現象を防ぐために凍結保護剤を用います。これによって細胞の水分を排出させ、氷晶が作られるのを防ぎ、-196℃液体窒素下で生存性を保ちながら半永久的に保存することができます。

 

精子の凍結が難しいケース

凍結精子での人工授精が難しいケースについてお伝えします。それは、精子数が少ない、運動性が低いなどの精子所見不良の場合です。

精子の運動性は、凍結、融解、再濃縮洗浄の過程で、凍結時から見て半減してしまいます。つまり、人工授精時には良好運動精子が半分くらいの数になる、とお考えください。

そのため、人工授精のために精子を凍結する場合、ある程度の運動精子を必要とします。こういったことも検査の過程でわかることですので、医師と相談のうえ進めていきましょう。

 

 

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松本レディースクリニック 不妊センター

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Tel 03-5958-5633 / Fax 03-5958-5635

<初診のご案内>

当院は予約制ではありませんので、初診をご希望の方は直接のご来院をお願いいたします。 初診の方の受付時間は、

平日 午前 8:00〜12:00、午後 14:30〜18:00

土曜日 午前 8:00〜11:00、午後 13:45〜15:00 です。

初診の流れなどの詳細はこちらからご確認ください。

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Q. 二段階胚移植について教えてください。

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Q. 前回の採卵で良好胚盤胞を3つ凍結することができ、一周期にひとつずつ、3回移植をおこないましたが、どれも着床しませんでした。グレードもよいものばかりだったので、多胎のリスクを考え、2個移植はおこなわなかったのですが、次の採卵・移植では、二段階胚移植をしたいと考えています。多胎のリスクも含め、二段階胚移植について教えてください。

 

二段階胚移植とは

A. 二段階胚移植とは、予め凍結しておいた受精3日目胚と胚盤胞を、移植周期の排卵3日目と5日目の2日に分けて、それぞれ一個ずつ移植する方法です。

同一周期で2個の胚を移植することになりますので、多胎のリスクは2個移植と同じです。したがって、35歳以上の患者さま、複数回の移植で一度も着床しなかった患者さまに用いることができる方法、ということになります。

 

通常、精子卵子は卵管の中で受精し、受精した卵子(胚)は、成長しながら5日ほどかけて子宮に移動していきます。その移動中の数日間に、胚は子宮内膜へ信号を送ります。その信号を受け取った子宮内膜は、数日かけて胚を受け入れる状態に変化することが明らかになってきています。

体外受精では、受精から移植まで、培養庫の中で育てられるので、胚はその信号を子宮内膜に送ることができません。子宮内膜の受け入れ態勢が不十分なために着床できない胚もあるのではないか、という考えに基づいて考案されたのが、二段階胚移植法です。

 

移植周期の3日目に初期分割胚を移植することで、子宮内膜の受け入れ態勢を誘導した上で5日目に胚盤胞を移植し、胚盤胞の着床の可能性をより高いものすることを目的としています。少なくとも2つ、初期胚と胚盤胞の凍結が必要となりますので、排卵誘発の段階からご相談いただいて、計画的に胚凍結をおこなう必要があります。

 

受精3日目に胚評価をおこない、いずれかを凍結しますが、通常はある程度の発育が見込めるグレード3以上のものを選び凍結します。そして残った胚を継続して培養し、5日目に良好胚盤胞を凍結する、という流れになりますので、3日目胚は凍結できたけれども、残りの胚の発育が不良で胚盤胞は凍結できなかった、ということも起こりえます。そういった状況も考慮の上ご計画、ご相談いただければと思います。

 

また、すでに3日目、胚盤胞の凍結胚をお持ちで、二段階で移植したい、という患者様につきましては、移植周期に合わせてご相談下さい。

 

Q. 受精を促すというカルシウムイオノフォアとはなんですか?

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Q. 7個の成熟卵子に顕微授精をしてもらいました。スイムアップ法で集めた精子の状態は良好というお話だったのですが、受精したのは2個だけでした。次に顕微授精をする際は、「受精を促すために、カルシウムイオノフォアを使いましょう」とのお話を受けました。カルシウムイオノフォアについて教えてください。

 

A. 成熟卵子に顕微授精を行っても受精が成立しない場合、考えられるのは受精障害です。その原因の一つとして、卵子活性化障害が考えられます。

 

まずは、顕微授精ではない、通常の受精の場合のメカニズムについてご説明します。

 

受精のメカニズム

受精前の成熟卵子は、減数分裂の停止状態にあります。精子卵子に到達すると、卵子の透明帯(細胞の周りに在る殻)を破り、内側にある細胞質に到達します。

そのとき、精子側から活性化を誘発する物質が分泌され、その働きかけを受けた卵子内の小胞体は、カルシウムイオンを放出します。放出されたカルシウムイオンが更なるカルシウムイオンの放出を招き、卵細胞質内で連鎖的にどんどん増えていきます。このカルシウムイオン濃度の上昇を受け、卵子の停止状態は解除され、受精へのステップが開始します。

この一連の流れが「卵子活性化」であり、受精の成立のためにとても重要であることが分かっています。

 

顕微授精で受精が成立しない場合…

さて、では今回のケースで、なぜ受精が成立しなかったのか原因を考えてみます。

まず、顕微授精では精子が卵細胞質内に入っていることが前提なので、精子が透明帯を通過できないことが原因の受精障害ではありません。

とするとまず考えられるのは、卵子の活性化が不十分なために起こる受精障害です。

精子卵子活性化を促す物質を持っていない、または本来のステップが顕微授精によってバイパスされるため働きかけが小さく、卵子がそれに反応できずに、十分なカルシウムイオン濃度に達せず受精に至らない、などが考えられます。

「スイムアップ後の精子の状態は良好」という部分についてですが、精子濃度や運動性は十分だったのだと思います。しかし、この活性化に関する部分については、運動性や形態の正常性からも判断することはできません。

 

卵子活性を促すために

卵子活性を人為的に促す方法はいくつかありますが、そのひとつがカルシウムイオノフォアという薬剤に入れる方法です。顕微授精直後の卵子を一定時間カルシウムイオノフォアに漬けることで、細胞外のカルシウムイオンを卵細胞内へ拡散させます。

外からの働きかけによりカルシウムイオン濃度を上昇させ、卵子減数分裂の再開を、そして受精へと導くのがカルシウムイオノフォアの役割です。受精障害の原因が卵子活性化障害であった場合には、有効な方法であると言えます。

 

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Tel 03-5958-5633 / Fax 03-5958-5635

<初診のご案内>

当院は予約制ではありませんので、初診をご希望の方は直接のご来院をお願いいたします。 初診の方の受付時間は、

平日 午前 8:00〜12:00、午後 14:30〜18:00

土曜日 午前 8:00〜11:00、午後 13:45〜15:00 です。

初診の流れなどの詳細はこちらからご確認ください。

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Q. 不妊検査助成制度が始まったと聞きました。対象者の制限や申請の仕方を教えてください。

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不妊検査助成制度の概要

東京都を例にあげてお話しします。

申請の受け付けは、平成29年の10月より始まりました。ほかの自治体もおおむね同じ時期に制度が始まりました。

 

特定不妊治療費助成制度(体外受精や顕微授精が対象)と大きく異なるのは、収入の制限がないこと、自費診療費、保険診療費ともに対象になることです。そして、夫婦一組につき助成回数は1回のみで5万円が上限となります。金額は各自治体で違います。埼玉の場合は2万円です。ただし、年度ごとに制度が変わるため、金額は変動することが考えられます。

 

また、検査開始日の妻の年齢が35歳未満であること、夫婦ともに助成対象の検査を受けていることが条件になっている点でも異なります。これは女性側、男性側どちらかのみの検査では不妊治療をする意志に欠けているとの判断だと思います。赤ちゃんはどちらか一方では授かることはできないからですね。

 

対象となる検査は?

女性の検査で対象となるのは、採血によるホルモン検査や感染症検査、エコーでの卵胞チェック、子宮卵管造影検査、排卵誘発剤、人工授精などかなりの部分をカバーしています。

また、男性の検査は精液検査をはじめ採血によるホルモン検査や感染症検査、遺伝子検査などが対象となっています。

もちろん、特定不妊治療費(体外受精や顕微授精)にあたるものは助成対象ではありません。

 

助成金額でどこまでカバーできるかは各々クリニックによるところもありますが、当院では最低限の検査を受けることが可能です。

ただし、治療となった場合に人工授精の回数を重ねることは難しいと思います。人工授精の費用は大体2万円前後のクリニックが多いからです。

 

不妊検査助成制度の申請手続きは?

申請には自治体の定めた申請書、受診証明書、住民票、戸籍謄本などが必要です。

クリニックで記載するのは受診証明書のみです。記載事項が多く細かいため、当院ではお預かりから1週間程度お時間をいただいています。

都の場合は、必要書類をそろえて郵送での申請となります。

 

様式や種類は各自治体によって異なるので、ご自分のお住まいの役所にお問い合わせください。各自治体のホームページよりダウンロードできるところがほとんどです。

 

ここに記載したことは、さわりの部分のみです。各自治体によって助成金額も対象条件も異なります。住民票にある自治体のホームページで、よくご確認して上手にご利用ください。